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■ 注 意 ■ |
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ハイブリッドシステムは高電圧(650V)回路を有している。取り扱いを誤ると感電、漏電などの原因につながるの |
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で、本書の手順に従い正しい作業を行う。 |
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a. |
高電圧回路に関わる点検・整備を行うエンジニアには労働安全衛生法 第59条ならびに労働安全衛生 |
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規則 第36条により特別教育の受講が義務付けられている。 |
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b. |
高電圧回路のワイヤハーネス・コネクタはオレンジ色で統一してある。また、HVをはじめ高電圧に関わる部 |
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品には[高電圧]のコーションラベルが貼付してある。これらの配線や部品には不用意に手を触れない。 |
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c. |
高電圧系統の点検・整備を行う場合は絶縁手袋の着用ならびに |
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サービスプラグの取り外しなど、感電防止措置を確実に実施する。 |
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また、取り外したサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニア |
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が誤って接続することがないようにポケットに入れて携帯する。 |
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(サービスプラググリップ取り外し を参照) |
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■ 注 意 ■ |
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サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにしない。 |
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バッテリーボルテージセンサが故障する可能性がある。 |
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d. |
サービスプラグを抜いてから高電圧のコネクタや端子に触れるまでに、5分間の時間を確保する。 |
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□ 参 考 □ |
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インバーター内の高電圧コンデンサーが放電するための時間である。 |
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e. |
絶縁手袋は使用前にひび、割れ、破れ、その他損傷がないことを |
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確認する。また、湿潤した絶縁手袋は使用しない。 |
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f. |
作業時はシャープペンシルやスケールなど落下して短絡の恐れのあ |
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る金属製品を身につけない。 |
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g. |
絶縁被膜のない高電圧端子に触れるときは、事前に絶縁手袋を |
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着用し、テスターで電圧が0Vであることを確認する。 |
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h. |
高電圧のコネクターや端子は取り外し後、直ちに絶縁テープで絶 |
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縁処置を施す。 |
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i. |
高電圧のネジ止め端子は規定トルクで確実に締め付ける。 |
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トルク不足・過大とともに不具合の原因となる。 |
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j. |
高電圧系の作業中は車輌に「高電圧作業中・触るな」の表示 |
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を行うなど、他のエンジニアに注意を喚起する。 |
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k. |
高電圧系の作業後、サービスプラググリップを接続する前に部品や工具の置き忘れ、高電圧端子の締め |
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付けおよびコネクター接続状態など再確認する。 |
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■ 注 意 ■ |
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コネクターが半かん合状態になっていないことを確認し、確実に接続する。 |
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l. |
バッテリー脱着作業中にバッテリーを反転しない。 |
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