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ハリアー MHU38Wの基礎知識
 ■■ ハイブリッドシステム点検整備時の注意 ■■
 
■ 注 意 ■
ハイブリッドシステムは高電圧(650V)回路を有している。取り扱いを誤ると感電、漏電などの原因につながるの
で、本書の手順に従い正しい作業を行う。
 
a. 高電圧回路に関わる点検・整備を行うエンジニアには労働安全衛生法 第59条ならびに労働安全衛生
規則 第36条により特別教育の受講が義務付けられている。
b. 高電圧回路のワイヤハーネス・コネクタはオレンジ色で統一してある。また、HVをはじめ高電圧に関わる部
品には[高電圧]のコーションラベルが貼付してある。これらの配線や部品には不用意に手を触れない。
c. 高電圧系統の点検・整備を行う場合は絶縁手袋の着用ならびに
サービスプラグの取り外しなど、感電防止措置を確実に実施する。
また、取り外したサービスプラググリップは、作業中に他のエンジニア
が誤って接続することがないようにポケットに入れて携帯する。
(サービスプラググリップ取り外しを参照)
■ 注 意 ■
 サービスプラググリップを取りはずした状態でREADY ONにしない。
 バッテリーボルテージセンサが故障する可能性がある。
d. サービスプラグを抜いてから高電圧のコネクタや端子に触れるまでに、5分間の時間を確保する。
□ 参 考 □
 インバーター内の高電圧コンデンサーが放電するための時間である。
e. 絶縁手袋は使用前にひび、割れ、破れ、その他損傷がないことを
確認する。また、湿潤した絶縁手袋は使用しない。
f. 作業時はシャープペンシルやスケールなど落下して短絡の恐れのあ
る金属製品を身につけない。
g. 絶縁被膜のない高電圧端子に触れるときは、事前に絶縁手袋を
着用し、テスターで電圧が0Vであることを確認する。
h. 高電圧のコネクターや端子は取り外し後、直ちに絶縁テープで絶
縁処置を施す。
i. 高電圧のネジ止め端子は規定トルクで確実に締め付ける。
トルク不足・過大とともに不具合の原因となる。
j. 高電圧系の作業中は車輌に「高電圧作業中・触るな」の表示
を行うなど、他のエンジニアに注意を喚起する。
k. 高電圧系の作業後、サービスプラググリップを接続する前に部品や工具の置き忘れ、高電圧端子の締め
付けおよびコネクター接続状態など再確認する。
■ 注 意 ■
 コネクターが半かん合状態になっていないことを確認し、確実に接続する。
l. バッテリー脱着作業中にバッテリーを反転しない。
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