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ハリアー MHU38Wの基礎知識
 ■■ 事故車運搬要領および補修時の注意事項 ■■
 
事故車両運搬要領
a. 次のいずれかの場合はレッカー車による移動を行う。
■ 注 意 ■
  レッカー移動要領は「けん引時の注意」を守る。
@ 高電圧系部品・配線に損傷がある。
A 駆動系、走行系、燃料系に損傷がある。
B マスターウォーニング点灯時
C READY ONでREADYランプが点灯しない。
■ 注 意 ■
  補機バッテリのマイナスターミナルを切り離し、サービスプラググリップを抜いた状態でレッカー車による移動
  を行う。(要領はを参照)
b. 自走による車両移動はレッカー車による移動が必要としない場合で、自走に支障がないと判断できる場合
のみ行う。
■ 注 意 ■
  自走中にREADYランプが消灯又は異音、異臭、強い振動を感じた場合は次の処置を行う。
@ 安全な場所に停車する。
A シフトレバーをPレンジにし、パーキングブレーキを作用させる。
B IG OFFにして、補機バッテリーのマイナスターミナルを切り離す。
C 絶縁手袋を着用し、サービスプラググリップを抜く。(要領は参照)
事故車移動後の処置
a. 処理要領
@ 路面に液漏れがある場合、強アルカリ性の電解液である恐れがある。ゴム手袋、保護メガネを着用し、
  飽和ほう酸水で中和し、赤色リトマス試験紙が青に変化しないことを確認後、ウエスなどで拭き取る。
事故車補修時の注意
a. 準備品
@ 保護具(絶縁手袋、ゴム手袋、保護メガネ、安全靴)
A 飽和ほう酸水20L(薬局で粉末のほう酸800gを購入し、容器に入れて水に溶かす)
B 赤色リトマス試験紙(薬局で購入)
C ウエス、古タオル(電解液拭き取り用)
D ガムテープ、ビニールテープ(配線の絶縁処理用)
E SST(トヨタエレクトリカルテスター)
b. 事故車補修時の注意
■ 注 意 ■
  作業手順を守り安全作業を行う。
@ 絶縁手袋またはゴム手袋、保護メガネ、安全靴を着用する。
A HVバッテリー付近の液漏れを確認する。
■ 注 意 ■
 ● 漏れている液は強アルカリ性の電解液であるおそれがあるため触れない。やむを得ず触る場合はゴム手
  袋、保護メガネを着用し、飽和ほう酸水で中和し、赤色リトマス試験紙が青に変化しないことを確認後
  ウエスなどで拭き取る。
電解液が直接皮膚に触れた場合は直ちに飽和ほう酸水または多量の水で洗い流す。また、汚染した
  衣服はすぐに脱ぐ。
万一、目に入ったときは大声で救援を求め、目をこすらずに直ちに多量の水で洗い流し、専門医の診断
  を受ける。
B 高電圧系部品・配線に損傷のおそれがある場合は次の手順で高電圧を遮断する。
■ 注 意 ■
  高電圧線かどうか不明なむき出しの配線に触れない。やむを得ず触る場合または触れるおそれのある
  ときは、絶縁手袋を着用し、ガムテープで絶縁する。
C IG OFFにする。
□参 考□
  IG OFFにできない場合はリレーブロック(HV)のIGCT
  No.1ヒューズまたは補機バッテリーのマイナスターミナル
  を切り離す。
D 絶縁手袋を着用し、サービスプラググリップを抜く。
  (要領は参照)
■ 注 意 ■
  サービスプラググリップ抜いた状態でREADY ONにしない。バッテリーボルテージセンサが故障するおそれ
  がある。
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