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ハリアー MHU38Wの基礎知識
 ■■ EFIシステム(3MZ−FE) 初期化 ■■
 
 ■注 意■
バッテリーマイナスターミナルを切り離し時にエンジン学習が必要となる。エンジン学習を行わないと、HVシステム
によるエンジン停止が行われずアイドリング状態が続いたりする場合やトランスミッション内のギヤ音(カタカタ音)
が発生する場合がある。
T エンジン学習
a. 車両に輪止めをし、サイドブレーキを確実に作用させる。
b. 補機バッテリーのマイナスターミナルを接続する。
c. DLC3にSST(TaSCAN)を接続する。
d. 車両を2WD整備モードにセットする。(要領は別紙参照)
e. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って、[TCCS]-[ECUデータモニタ]-[エンジン冷却水温]を選択
する。
f. Pレンジ状態でREADY ONにする。
g. エアコンスイッチOFF状態で、エンジン冷却水温が83℃以上になるまで暖機する。
■注 意■
 2WD整備モードにセットしないとエンジンが停止し、エンジン暖機が行われません。
h. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って、[HV]-[ECUデータモニター]-[電池容量SOC]を選択する。
i. NレンジエアコンをMAX COLD状態(またはフロントデフロスタースイッチON状態)で、電池容量SOCが40%
以下になるまで放置する。
■注 意■
この状態で長時間放置を続けると補機バッテリーがあがる可能性があるため、電池容量SOCが40%を大きく
下回らないようにする。電池容量SOCの下がりすぎでダイアグコードが出力した場合は、SST(TaSCAN)を使
用してダイアグコードを消去する。
j. Pレンジ状態で、IG OFFにする。
k. 補機バッテリーのマイナスターミナルを切り離し、1分間以上放置する。
l. 補機バッテリーのマイナスターミナルを接続し、Pレンジ状態でIG ONにする。
m. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って、[TCCs]-[ECUデータモニタ]-[エンジン冷却水温]を選択し
エンジン冷却水温が83℃以上であることを確認する。
n. エアコンスイッチOFF Pレンジ状態で、READY ONにする。
■注 意■
83℃以下の場合は、Pレンジ状態でアクセルペダルを踏み込みエンジンを始動させたままでエンジン冷却水温
を83℃以上にする。
o. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って、[TCCs]-[ECUデータモニタ]-[エンジン負荷値]を選択する。
p. ブレーキペダルを確実に踏み込んだ状態のまま、Dレンジにシフトとする。
q. エンジン負荷値が45%以上(アクセルペダル開度60−70%)になるようにアクセルペダルを踏み込み、この状
態を約30秒間保持する。
■注 意■
40秒以上は絶対にやらない。
r. Pレンジ状態でIG OFFにし、5秒後にREADY ONにする。(*1)
s. エアコンスイッチOFF・Pレンジ状態で、アクセルペダルを軽く踏み込み、エンジンが始動したらアクセルペダルを離
す。
t. SST(TaSCAN)を使用して、画面表示に従って、[TCCs]-[ECUデータモニタ]-[ISC学習完了]を選択する。
u. 1分以内にISC学習が[完了]となることを確認する。
■注 意■
1分以内に[ISC学習完了]が[完了]にならない場合は、再度(*1)から作業を行う。
通常であればエンジンが停止すればISC学習完了となるが、SOC低下による充電時にはISC学習が完了
  してもエンジンが停止しない場合があるので、必ずSST(TaSCAN)を使用して[ISC学習完了]を確認する。
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