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プリウス HNW30の基礎知識
 ■■ ハイブリッド・システム点検・整備上の注意 ■■
 
ハイブリッドシステムは高電圧回路を有しております。取り扱いを誤ると感電、漏電などの原因につながるので、手
順に従い正しい作業を行って下さい。
@ 高電圧回路に関わる点検・整備を行うエンジニアには労働安全衛生法 第59条ならびに労働安全衛生規
則 第36条により「特別教育」の受講が義務付けられている。
A 高電圧回路のワイヤ・ハーネス・コネクタは、オレンジ色のハーネスに接続されたコネクタで統一してある。
また、HVバッテリをはじめ高電圧に関わる部品には「高電圧」のコーション・ラベルが貼付してある。
これらの配線や部品には不用意に手を触れない。
B 高電圧系統の点検・整備を行う場合は、絶縁手袋の着用並びにサービス・プラグ・グリップの取り外しなど、
感電防止措置を確実に実施する。また、取り外したサービス・プラグ・グリップは、作業中に他のエンジニアが
誤って接続することがないようポケットに入れて携帯する。
■注 意■
  不具合が発生する可能性があるため、サービス・プラグ・グリップを取りはずした状態でREADY ONにしない。
 
C サービス・プラグ・グリップを抜いてから高電圧のコネクタや端子に触れるまでに、10分間の時間を確保する。
■参 考■
  インバータ内の高電圧コンデンサーが放電するための時間である。
D 絶縁手袋は使用前に図の方法にて、ひび、割れ、破れ、その他損傷がないことを確認する。また、湿潤した絶縁手袋は
使用しない。
E 作業時は、シャープ・ペンシルやスケールなど落下して短絡のおそれのある金属製品を身に付けない。
F 絶縁被膜のない高電圧端子に触れるときは、事前に絶縁手袋を着用し、テスタで電圧が0Vであることを確認する。
G 高電圧のコネクタや端子は取り外した後、直ちに絶縁テープで絶縁処置を施す。
H 高電圧のネジ止め端子は規定トルクで確実に締め付ける。トルク不足・過大とともに不具合の原因になる。
I 高電圧系の作業中は「高電圧作業中・触るな」の表示を行うなど、他のエンジニアに注意を喚起する。
J 高電圧の作業後、サービス・プラグ・グリップを接続する前に部品や工具の置き忘れ、高電圧端子の締め付けおよび
コネクタ接続状態など再確認する。
■注 意■
  コネクタは、確実に接続し、半かん合状態になっていないことを確認する。
K バッテリ脱着作業時は、プラスとマイナスの接続を間違えない。
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